【のし】
がんぶり瓦と漆喰の間にある瓦の部分
【がんぶり・雁振り瓦】
棟の最上部にのせる丸形の瓦。衾(ふすま)瓦。
【漆喰 しっくい】
漆喰(しっくい)とは、瓦や石材の接着や目地の充填、壁の上塗りなどに使われる、水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした建材。防水性を与えることが出来るほか、不燃素材であるため外部保護材料として、また調湿機能に優れているため、古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材である。面土や鬼首などの瓦止めの機能。
【屋根診断士】
日本屋根診断士協会の試験に合格した者のみに、屋根診断士の資格が与えられます。日本屋根診断士協会の研修制度、「屋根診断士養成講座+施工研修会」の課程を修了し、試験に合格した者。屋根工事や屋根のリフォーム相談などについてアドバイスします。
【ラバー工事・ラバーロック・コーキング・シーリング・接着】
瓦同士の隙間にコーキング(接着材)を塗布し、主に瓦のズレ防止や密着性を高めるために用いられる工事。比較的手軽で安価な工事なので、屋根専門業者以外の業者が取り扱っているケースがある工事。適正な工事が行われていないと、屋根の排水性を逆に低下させたり、雨漏りの原因にもなる場合がある。悪徳業者による手抜き工事被害に合うケースが多い工事。
【屋根板金】
屋根の頂点を止めている鉄板や棟や水切りといった屋根に関連する板金のこと。長い間メンテナンスを怠ると、風で捲れたり、釘が浮いたりして、屋根材や下地材や建築材に水が浸入するなどの被害があります。古いタイプの板金は錆が発生し、機能を大きく低下させます。
【換気棟】
屋根裏は、空気が常にこもった状態になりやすい場所です。屋根の棟部分に換気ルートをつくり、夏場の屋根裏にこもった空気を外部に排出して屋根裏の温度を下げ、また、冬場の結露対策にも有効な断熱性や快適性を高める役割を持つ棟部分の換気ルート。
【鋼板材】
屋根材で一般的に使われる鋼板材である「ガルバリウム (Galvalume) 鋼板」は、アルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の名称。ガルバリウム鋼板は高い防食性を活かして、建物の外壁や屋根の材料、あるいは雨樋・ベランダまわりなどの各種建築材料として近年使用が増加している。
【軽量セメント瓦】
樹脂混入繊維補強軽量セメント瓦。
【平形スレート・カラーベスト屋根材】
アスベストの心配がない屋根材。完全無石綿・機能の高さ・豊富なカラーバリエーション・高耐候性商品など、リフォームにも対応した屋根材。施工性がよく工期が短い事や費用面での負担が軽いく、軽量で断熱にも優れている。
【平板瓦】
「F形」のFは、平面を意味するフラットに由来。Fの名の通りJ形瓦の基本である山と谷の凹凸をなくした平板状のデザインが特色。西洋建築の伝統であるスレ―ト系屋根材のフラットデザインに似た構造で、陶器瓦ならではのカラーバリエーションと機能を備えた給合的バランスに優れた屋根材として定評がある屋根材。
【和瓦・粘土瓦】
粘土瓦は、粘土を混練、成形、焼成した屋根材。日本の瓦は、日本瓦と洋瓦の大きく2つに分けられている。日本瓦は和形、洋瓦は洋形とも呼ばれる。JISの製法区分では釉薬瓦(陶器瓦)、いぶし瓦、無釉瓦に分けられ、釉薬瓦には塩焼瓦(しおやきがわら)を含むと定められている。日本瓦の形は、丸瓦・平瓦・役瓦(役物瓦)の3つ。日本の三大瓦ブランドで知られる愛知県西三河地方「三州瓦」、兵庫県淡路島「淡路瓦」、島根県石見地方「石州瓦」が有名。
【アスファルトシングル屋根材】
フェルト類にアスファルトを浸透させ,表面を砂粒で着色した軽量な屋根材。軽い屋根材で、地震による建物の揺れを小さくし、施工性が高い屋根材の一つ。
【瓦の葺き替え・屋根の葺き替え工事】
屋根の瓦・板などを新しいものと替える工事のこと。屋根替え工事。
【雨樋 雨とい】
屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは下水に導くための排水設備。「とゆ」「とよ」ともいう。
【棟(むね)】
陸屋根を除く屋根の頂部をいう。屋根の分水嶺となる箇所を指す。
【谷】
外壁が入隅になる箇所の屋根において、異なる方向の流れが合うところにできる谷状の部分
【いぶし瓦】
素地の状態で瓦を焼成し、後にプロパンガスや水で希釈した灯油などを用いていぶし、瓦表面に炭素膜を形成したもの。古くは松葉などを燻化材に用いた。年月が経過すると黒~銀色の色調変化が現れ、屋根のアクセントになるのが特徴。
【陶器瓦】
焼きものの絵具である釉薬(ゆうやく)を塗布して作られる。塩焼瓦を含む瓦
【化粧スレート】
セメントと人工繊維や天然繊維を使用して造られた、平状の屋根葺き材を使って葺いた屋根。瓦に比べて軽量で、耐震性に対して優れた屋根材で、「カラーベスト」などがあり無石綿化が進んでいる屋根用の薄い板の屋根材のこと。
【金属屋根材】
以前は、金属屋根の素材といえばトタン板か銅板であったが、現在は、新素材や表面処理のめっき、塗料の組み合わせなど様々な種類の屋根材がある。
【J形】
伝統的な和瓦のひとつ。社寺・城郭・茶屋など日本建築に使われる瓦
【下地】
屋根の基礎にあたる部分で、一般的には野地板を張って、防水シート、アスファルトルーフィングなどの防水材で葺き下地をつくる。瓦葺きの場合は瓦を引っ掛ける横桟を打つ。
【面戸瓦】
桟瓦とのし瓦の間にできる隙間を埋めるための瓦。
【下葺材】
「ルーフィング」とも呼ばれ、防水を目的に屋根の下地に貼るシート状材料。屋根を雨水や湿気から守るために、アスファルトルーフィング(フェルト状の原紙にアスファルトを浸透・被覆し、表裏面に鋼物質粉末を付着させたもの)が使用されることが多い。
【土葺き】
土葺は瓦の下に土を置いて葺くもので、べた葺と筋葺(すじぶき)とがある。
【瓦桟木】
瓦を留めるために、屋根の上に横に張りわたした角材。
【軒瓦】
軒先を葺く瓦で水切りがよいように垂れが付いた瓦。軒先瓦、唐草瓦ともいう。
【袖瓦】
蓑甲でない破風上部に葺かれる瓦。けらば瓦、妻瓦(つまがわら)ともいう。
【鬼瓦】
和式建築物の棟(大棟、隅棟、降り棟など)の端などに設置される板状の瓦。厄除けと装飾を目的とした役瓦の一つ。
【日本の有名三大瓦】
愛知県西三河地方「三州瓦」、兵庫県淡路島「淡路瓦」、島根県石見地方「石州瓦」
【切妻】
屋根の最頂部の棟から地上に向かって2面の傾斜面が本を伏せたような山形の形状をしたシンプルな屋根。ローコストで雨漏りの心配が少ない屋根形状といえる。
【寄棟】
建築物の屋根形式のひとつで、4方向に傾斜する屋根面をもつものをいう。
【入母屋】
日本においては古来より切妻屋根は寄棟屋根より尊ばれ、その組み合わせである入母屋造はもっとも格式が高い形式として重んじられてきた形式。
【大棟】
屋根の最上部に水平に設けた棟
【景観条例】
景観条例(けいかんじょうれい)とは地方公共団体の条例。良好な都市景観を形成することを目的としている。
【勾配】
日本では屋根の勾配を4寸勾配とか、5寸勾配と表現します